お盆を迎える準備をしている。
日本国は、ノスタルジーに溢れている。
常々思っていたのだけど、これは日本国がノスタルジーに溢れているのではないかもしれない。
わたしが、ノスタルジーに溢れていると思い込んで、その通りのメガネでものを見ているのかもしれない。
わたしは、亡くなった人を思い返すことをする。
それはお盆であり、年末年始だったりする。
それ以外でも、ふとなにかのきっかけで思い出すのだ。
彼ならどうしているのだろう。
彼なら今をどう思うのだろう。
彼とは、人だ。
その全てが正解とは言えないかもしれない。
しかし、思わずにはいられない瞬間がある。
過去を振り返ること、特に自分の経験を振り返ることは、実はあまり役に立たない。
酒の肴にはなるけれど。
その過去の経験を元に、人に何かを伝えるための例としては役に立つ。
大事なのは、それを今と未来に繋げることができるのかということだ。
彼を思い出す時も、大概そうだ。
彼から学んだ事を伝えるために、彼ならどうするかを考えるために思い出す。
これは、今と未来にむけてのことだ。
その人を思い出すだけならば、泣きながら飲むことしかできないと思う。
それはそれで、時には良いのだけど。
彼とは、父親なんだけどね。