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スタジアムの裏側

野球をやる

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ついに今日、息子の口から「野球をやる」という言葉を賜った。

 

あの息子が、ついに自ら「野球をやる」と、言ったのだ。

2年前の現実にいた僕からすると、奇跡のような、長い道のりのように感じる。

自業自得なのだけど。

 

とても嬉しいと思う反面、これがようやくスタートなのだ。

 

そもそも、野球という競技は楽しい。

合う合わないの個人差があるのは致し方ないけれど、楽しいスポーツである事は揺るぎない。

 

その野球から息子に距離を取らせたのは、僕自身だった。

 

最初は、楽しそうだった。それを先回りして潰すのは、いつでも「親の偏見と経験」という余計な知識だ。

良かれと思ってがいき過ぎて、一度は見事に爆死した。

僕の教え方がスパルタ過ぎて、野球が嫌いになっていた息子。

正直言って、ここからのリカバリーは不可能に近いというレベルだった。

家族の支えと、本来の野球の楽しさに少しづつ気づく事によって、本当に少しづつ、軌道修正をし続けてきた。

 

そして今日、少年野球チームに自ら入る事を決めてくれたのだ。

 

ここまでの展開を例えるなら、3連続四球を出してノーアウト満塁のピンチを自ら演出し、味方のファインプレーにも助けられて何とか無失点で切り抜けた。

 

江夏の21球を彷彿とさせる達成感。

 

決定的に違うのは、まだ1回表だということ。

今はまだ、スタート地点。先はこれからまだまだ続くのだ。

 

僕も過去に所属していた、地域にある少年野球チーム。

野球に気持ちがだいぶ傾いた息子の決め手に、野球体験をさせてみることにした。

 

即日、入部することを決めてくれた。

 

これにより、僕の土日は無くなってしまうけれど、受け入れて前に向かいたい。

 

僕も色んな決断をできる大人として、邁進していこう。